2010年5月アーカイブ

 議員は、緊急地震情報の提供システムに関して、21年度に神部小・白子中・白子公民館・文化会館・市役所本館へ配備が完了しているが、活用マニュアルの作成・配備、訓練の実施と検証、他施設への導入予定を質した。
 市長は、市庁舎と文化会館の緊急地震速報は震度5弱、神部小・白子中・白子公民館では、震度3で告知されるよう設定と答弁したが、多施設への導入には触れなかった。
 近年世界でも、日本国内でも相当の地震が発生し、特に活断層を震源とする内陸部の活断層型地震が多発している。学校教育施設の耐震化が叫ばれ、産地崩落の危険地に対する対策も急がれている。新潟の中越地震の被害は深刻であり、チリやハイチ地震では政府機能がマヒし、災害復旧の遅れが遠因ともなり、国民生活を崩壊させている。中国の四川・チベット地方の巨大地震もつい最近発生した。
 鈴鹿地方の活断層は、桑名から一志までの断層途中にあり、直下型地震を発生させる原因となることへの認識が必要である。ところが、今日の地震に関する話題は、太平洋岸に沿って存在する海溝の地域で発生すると予測される、東南海地震などのプレート型地震に集中している。これらの被害のうち、鈴鹿市沿岸部では津波によるものを考え、海岸部の堤防に関する調査研究による適切な対策を早急に行う必要がある。
 市長は「市内のどこにいても知ることができる緊急地震速報として、Jアラートの配備を行い、津波警報・気象警報に備えてる。また、鈴鹿市に災害に強いシステムであるコミュニティFM局が開かれ、鈴鹿メディアパークと協定を締結して、防災上は小野伝達体制を整えている」と述べている。このことに市民はどれくらい認識しているだろう。
 三重県の他市に比べ、大きな災害の経験が比較的に少ない鈴鹿市市民にとって、地球内部で発生する地震への認識が少なく、今後学習活動を強めるために市当局や学校での広報体制の整備が必要であろう。

 税収対策として、歳出削減、歳入増加、基金取り崩しなどを質問する中、政府の企画といわれる観光立国に関して、ゴールデンウイークを分散化する案が、思い切った発想の転換で、市として学び、1900人の職員が知恵を出すことの取り組みが大切だと指摘し、市長に問うた。とりわけ、市民の意見を得るために行われている車座懇談会と、優秀な人の協議による戦略会議は評価できるとし、今後の取り組みを質問した。
 市長は、平成22年度に力を入れたいものの中で、観光対策による税収増を取り上げ、平成19年の「鈴鹿夢プラン」を推進するが、特に、乗り物活用、地域文化、地域自然、に関する企画を、街づくり委員会の検討を得て、策定し実施したいとし、車座懇談会や戦略会議の提言にも期待したい述べた。 乗り物では9月のスポーツマスターや、鈴鹿バルーンフェスタには特産品販売、外国人誘致、競技者の合宿、などの行事を観光協会や商工会議所とともに成功させたいとした。
 市内の文化財や豊かな自然を、ウォークラリー・農業体験・街角博物館などとの組み合わせによる企画により、モノづくりや産業振興の観点からも、市民の意見も得て取り組みたいと述べた。 行政マンや、市民の意見を柱とする街おこし対策は、地域主権が叫ばれる中で大切な視点であるが、ややもすると、予算に対する期待の事業となる危険がある。少ないお金で「工夫」して取り組む覚悟が必要であろう。

 幹線道路整備に関する議員質問では、現況データから渋滞の激しさを指摘するのみで、長期計画の進捗遅れによるものと、湾岸道路と第2名神高速開通によるもの夫々の個別分析、および複合・連動の分析から意見を述べる必要があったが、市長に対する質問は、今後の道路整備の遅れ、建設の促進をどうするのかに終始したのは残念である。
 情報公開の舞台である「議会」において展開される質問と答弁は、そこで展開される現状分析と、それに対する理論的な対策論が、多くの市民意識を高め、市民参加の街づくりを進展させ、マスコミの研究・報道内容となる。議員と、市長を代表とする行政システムが、切磋琢磨し、より良き施策を計画・立案し実行することと、マスコミが蓄えている知見の提供がなくてはならない。
 行政にかかわる人々は、井の中の蛙論から脱却し、行政の理論が、広大な日本列島のいたる所で行われている各自治体の取り組みにより、定式化され教訓として残されている知見、を学ぶ努力が必要である。
 マスコミは、その日その日の出来事を知らせるため、だけにあるものではない。膨大な情報を整理し理論化し定式化されたものを、事実と併せて市民に提供する義務がある。
 市長の答弁は形式的であり、市のホームページを見れば、もっと詳しく知ることができるものなのに、時間に制約されて中身が薄く、聞くべき内容ではない。
 鈴鹿市役所が構築するホームページは、膨大な情報の集積である。しかし、各事実に対する理論的解釈が見られないと感じるのは小生だけであろうか。市民は結果だけを知りたいのではなく、「なぜそうなったのか」、「どうしてそんなバカなことになっているのか」、「何のためにそうしなければならないのか」等々が知らされたとき、「腹に落ち」、行動の活力が生まれる。
 議員・市長ともに、マスコミの知見も考慮し、理論付きの発言となるよう工夫していただくことを望む。

質問と答弁を見てコメントを書きます。

 

 

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